タレントのダンカン(55)が17日、映画「うまれる

 ずっと、いっしょ。」(22日公開、豪田トモ監督)の公開を記念し、都内で行われたシンポジウムに出席した。

 妻ら大事な存在を亡くした失望感から、立ち直る姿を描いたドキュメンタリー映画。ダンカンは6月に妻初美さん(享年47)が乳がんで死去してから、初めて出る公の場で「妻ロス」の悲しみを「いまだに抜け殻状態」と語った。

 「100万人が絶賛してくれても、たった1人、ママりん(初美さん)が『あんた、ダメよ!』と言ってくれる方がうれしい」。映画に登場する、同じく妻を失った男性に対しては「あなたは奥さんと42年ほど連れ添った。うちは26年間ですよ。うらやましくてしようがない。娘の結婚式を見せてあげたんでしょう?

 お孫さんも3、4人いる。うちは孫さえ見せてあげられなかった。ずうずうしいくらいにうらやましい」と、感情をあらわにする場面もあった。

 一方で、15歳の高校生の息子の成長が、心の支えになっているという。「(子育てを)無償でやるということの大事さを子供に教えられている」と語った。