第38回山路ふみ子映画賞の贈呈式が28日、東京・新橋のヤクルトホールで行われ、女優宮沢りえ(41)が女優賞を受賞した。

 公開中の「紙の月」(吉田大八監督)で、巨額横領に手を染めていく銀行員を好演。「美しくも重厚に演じ、存在感を表現した」と評価された。7年ぶりの映画出演で、「このような歴史ある賞をいただけて光栄です。監督の濃厚で粘り強い演出あったからこそ、ここに立てている」と、吉田監督への感謝を口にした。

 ほか、映画賞は「蜩ノ記」の小泉堯史監督、映画功労賞は富司純子、文化賞は「舞妓はレディ」の周防正行監督、福祉賞は「ぼくたちの家族」の石井裕也監督、新人女優賞は上白石萌音、文化財団特別賞は長山藍子が、それぞれ受賞した。