俳優高良健吾(27)主演映画「悼む人」(堤幸彦監督、15年2月14日公開)完成報告会見が1日、東京・帝国ホテルで行われた。

 高良は劇中で、不慮の死を遂げた人を悼むため全国を旅する静人を演じた。

 「10代後半から20代中盤まで、死んだり人を殺してしまう役が多くて、仕事のせいか、毎日、憂鬱(ゆううつ)に過ごした日もあるし、静人のやっていることが、腑に落ちた。ずっとこの役の準備をしていたのかな、と思う」と作品と役どころへの思いを語った。

 週刊誌の記者、蒔野抗太郎役の椎名桔平(50)は、約100人の記者を前に「記者の皆さんの前で、記者役をアピールするのは照れくさい。この記者は一見、低俗な週刊誌の記者で、捏造(ねつぞう)して記事を書いている」と苦笑した。その上で「彼にもいろいろな過去…父への憎悪がある。高良君演じる静人と正反対の役。一生懸命演じると、作品の幅が広がると思って演じました」と語った。

 2人のほか石田ゆり子(45)貫地谷しほり(28)大竹しのぶ(57)堤監督と原作の作家天童荒太氏(54)が登壇した。