東宝の15-16年ラインアップ発表が11日、都内の同社で行われた。発表後、同社の試写室で、細田守監督(47)最新アニメーション映画「バケモノの子」(15年7月11日公開)の製作発表会見も行われた。この日は、30秒の特報映像を流し、同監督と所属のスタジオ地図・斎藤優一郎プロデューサー、日本テレビから奥田誠治ゼネラル・プロデューサーと門屋大輔映画事業部長が出席した。

 「バケモノの子」は東京・渋谷を舞台に、ひとりぼっちの少年と、バケモノの世界「渋天街」に生きるひとりぼっちのバケモノ熊徹が出会う物語。少年は「渋天街」に迷い込み、熊徹の弟子となり「九太」という名前をつけられる。細田監督は「親と離ればなれになった少年が、バケモノ剣士と出会う修行もの。修行していく間に大きく成長していく。自分の作品は女性が主人公のものが多いが、少年が修行する物語は王道のようで現代では作られていない。新鮮に見てもらえるのでは」と話した。脚本、原作も細田監督が務める。声優のキャスティングは、まだ行っていないという。

 また、世界最古の映画会社と言われるフランスのゴーモン社との提携も決まり、アジアを除く国際セールスは同社が行い、フランスでの公開も決定した。