女優広末涼子(27)が元モデルのデザイナー岡沢高宏(32)と離婚していたことが13日、分かった。この日、自身の公式ホームページで発表した。互いに仕事を持つ2人は、子育てを最優先に考え、約半年前から離婚に向けた話し合いを続けてきた。3歳の長男の親権は広末が持ち、慰謝料はないという。広末は、妊娠4カ月だった03年12月に電撃結婚。出産1年後から女優活動を再開していた。

 広末の結婚生活は4年あまりで終止符が打たれた。この日、公式ホームページで「結婚を解消することになりました」と発表。理由については「それぞれの仕事、大切にする想いなど歩幅を合わせていくことが難しくなってきた結果」と説明。「何より子供のことを最優先し考えた上で、これが最良の選択であると判断いたしました」と離婚に至った経緯をつづった。

 離婚に向けて本格的に話し合いを始めたのは約半年前。それまで何度か訪れた夫婦間の危機は、子供のことを第一に考えて乗り越えてきた。昨年も家族旅行に出掛けるなど、互いに努力を重ねた。だが、女優活動が軌道に乗った広末と、今年1月に台北にセレクトショップをオープンさせる準備で多忙となった岡沢のすれ違いが決定的となり、離婚を決意した。

 数年前から別居生活を送っていたが、離婚に向けた準備ではなかった。広末は日中が仕事の中心となり、岡沢は深夜から明け方まで仕事を続けるスタイル。子育ての影響を考えた最良の方法として、岡沢が仕事用のマンションを持つようになった。それでも、子育てと2人のすれ違い生活にも対応でき、同居できる新居を探していた時もあった。それは、何度か別居や不仲と報じられ、懸命に夫婦生活を維持しようと模索していた時期でもあった。HPにも「よりよい環境を求めて、でき得る限り、さまざまな試行錯誤を重ねてきました」と明かしている。

 離婚届は今週、都内の区役所に提出した。親権は広末が持つことで合意。慰謝料もない。2人とも長男に対する愛情は深く、広末もホームページに「(岡沢は)よき相談相手であり、尊敬、信頼はこれまでと変わりません。これからも子供の父、母として交流していく」とつづっている。