森山未来(23)が伝説的なブロードウェーミュージカル「レント」(11月7日~12月30日、東京・日比谷シアタークリエ)に主演することが17日、分かった。「レント」は96年にブロードウェーで初演され、若者の熱烈な支持でロングランを続けた。

 今回の日本版オーディションには約8000人が応募し、韓国出身歌手、元力士など多彩な顔ぶれがそろい、中心になるのが主人公マーク役の森山だ。

 3年前にブロードウェーで見たというが「スラングが多くてよく分からなかった。でも翌年公開された映画版を見て、この舞台に出たいと思うようになった。登場人物は一癖も二癖もあり、社会に反発するその姿に共感した」。来日した演出家エリカ・シュミットと面接し、出演が決まった。

 今回は2カ月間の長丁場でダブルキャストが多い中で、森山は単独でマーク役に挑む。「1人で演じきれるのは幸せ。共演者も音楽畑の人が多く、初めての人が大半だけど、楽しんでしまう自信はある。楽しくするエネルギーはある方だから」。

 ブロードウェーでは「レント」は6月で閉幕予定だが、その熱気は日本に引き継がれる。森山は「テーマは普遍的だけど、日本人の機微もみせたい。日本人でみせる『レント』にしたい」と日本版に自信をみせた。