小学4年生のプロジャズドラマー大我(たいが=9)が5日、東京・ミッドタウンでデビューアルバム「TIGER!」の発売記念ライブを行った。身長128センチの子供だが、演奏は音もリズム感も大人顔負け。買い物客も足を止め1000人が集まった。大我は「お客さんがいっぱいいて演奏を聴いてくれて、僕的にはうれしい」。

 父敏史さん(44)がジャズレストラン経営者で、おなかにいたころからジャズを聴いていた。生まれてからもテレビを極力見せず、ジャズばかり聴かせたという。敏史さんは「4歳で、フライパンで4ビートをたたいたとき、すごいと感じた」と振り返る。大我は「(ジャズベース奏者)ロン・カーターさんと一緒にやりたくて、ベースとドラムはリズムが友だちなので、ドラムを始めました」。7歳でストリートライブ(8回)で80万円のおひねりを稼ぎ、家族4人でニューヨークに1カ月滞在。本場のジャズも聴いた。

 夢は「宇宙一のドラマー」。名前は、寅(とら)年生まれということ、敏史さんが阪神タイガースファンだったことで「大我」。大我も阪神ファンで「金本選手が好き。甲子園でも演奏したい」とドラムでの甲子園出場を夢見ていた。