俳優小泉孝太郎(29)が夏の高校野球の顔になる。朝日放送が「熱闘!ナビゲーター」として起用することが14日、分かった。今年の夏の甲子園大会は第90回の記念大会になるため、同大会を中継する朝日放送(テレビ朝日系)が新たに設けたもの。全国の地方大会の注目カードの結果を伝えるテレビ朝日系「速報!甲子園への道」(7月22~27日の予定)から登板し、数々の関連番組にも出る予定だ。

 孝太郎はさわやかな好青年というイメージが買われた。実は野球少年で、小学校から高校まで野球部に在籍。甲子園は夢で終わったが神奈川県内の私立高校時代は三塁手。速い打球を処理するために動体視力を良くしようと、通過する電車に何人乗っているかを数えるなどして鍛えていたという。「甲子園球児は僕にとってヒーロー。あこがれていた。甲子園はやっぱり聖地」という言葉から、高校野球を離れても熱い思いが伝わってくる。

 特に10年前、松坂大輔投手を擁した横浜が準々決勝でPL学園(大阪)を倒した死闘や、その松坂が決勝でノーヒットノーランを達成した京都成章戦が心に残っているという。「決勝の時はちょうど横浜駅にいて、モニターで最後まで見てしまった」と振り返る。

 甲子園の期間中は、キャスター長島三奈(39)とともに「熱闘甲子園」(8月2~18日の予定)に数日出演する予定。本大会の中継にも都合がつく限り出演する。「地方大会から決勝まで試合を生でたくさん見たい。多くの人と盛り上がりたいですね」。もしかすると、地方のどこかの応援スタンドやアルプススタンドで、球児のアニキとして熱いまなざしを送る孝太郎の姿が見られるかもしれない。