NHKと民放でつくる「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の「放送と人権等権利に関する委員会」は10日、NHKが昨年1月に放送した「ニュースウオッチ9」の放送内容について「公平、公正を欠き、放送倫理違反があった」とする見解を出した。
昨年1月29日放送の「ニュース-」は、NHK教育テレビ「戦争をどう裁くか-問われる戦時性暴力」の番組改編問題をめぐる訴訟の東京高裁判決を報じた。委員会の見解は「裁判の相手方の見解に何ら触れることなく、自らの解釈だけを伝え、さらに介入が疑われた2人の政治家(安倍晋三、中川昭一の両氏)のコメントだけを放送した」と指摘。公平の原則を定めた放送法などに反し、当事者に「著しい不利益を与えた」と判断した。ただ、訂正放送や謝罪は必要ないとしている。
NHK広報局は「今回の決定を真摯(しんし)に受け止めて、さらに放送倫理の向上に努め、公共放送に対する期待に応えていきます」とのコメントを発表した。




