三遊亭円朝作「怪談牡丹燈籠」を「三越納涼寄席」(7月12日、東京・日本橋の三越劇場)でリレー落語による通し口演することになり11日、出演する三遊亭鳳楽(61)金原亭馬生(60)五街道雲助(60)が円朝の墓のある谷中・全生庵を訪れた。

 鳳楽の師匠三遊亭円楽(75)はこのほど「鳳楽に7代目三遊亭円生を、三遊亭楽太郎に6代目三遊亭円楽を襲名させたい」と明言した。鳳楽に大師匠の名跡を、楽太郎には現役を引退した自らの名跡を継がせようという構想だが、鳳楽は「円生襲名は昨年末に6代目の遺族から申し出があったそうです。来年は林家三平襲名もあるので、襲名が決まるとしても先になるのでは」と話した。

 楽太郎の円楽襲名は問題ないものの、円生の名跡についてはその死後に遺族や円楽、故稲葉修法相を含めた関係者の間で誰にも継がせない「止め名」にするとの文書を交わしていた。そのため、円生襲名実現までには時間がかかりそうだ。