正蔵、小米朝、いっ平が「勧進帳」に挑む
林家正蔵(45)桂小米朝(49)林家いっ平(37)が東京・新橋演舞場の大舞台で歌舞伎十八番「勧進帳」に挑むことが17日、分かった。7月17日から5日間にわたり開催される一大イベント「大銀座落語祭」最終日の21日夜に上演される。坂東三津五郎、中村橋之助らにけいこ指導を受け、本番には「勧進帳」本家である市川団十郎も駆けつけるという。
挑戦は春風亭小朝(53)が提案した。「最終日は演舞場でできることになった。せっかくだから『勧進帳』をやりたい」と言い出した。正蔵は「こんな機会は一生に1度しかない。歌舞伎が大好きなので、すぐ『やります』と返事しました」。団十郎さんの家にもあいさつに行った。「『まじめにやられるんですか』と言われた後、『どこの寄席ですか』と聞かれたので『演舞場です』と答えたら、びっくりしていました」。
正蔵の弁慶、小米朝の富樫、いっ平の義経という配役。正蔵は「この配役には裏テーマがあるんです」と明かす。正蔵は3年前に襲名を終えたが、小米朝は10月に桂米団治襲名、いっ平は来年3月に林家三平襲名を控える。「無事に襲名できるのか。この舞台はいわば『襲名の安宅の関』なんです」。3月からけいこは始まり、正蔵は三津五郎に、いっ平は橋之助に教わっている。「三津五郎さんのけいこ場に10回以上通っています。それに毎朝2時間、踊りのお師匠さんのところでけいこをしているので、もうへとへとです」。体重も2キロ減ったという。
衣装やかつらはもちろん、下座なども歌舞伎と同じという。四天王や番卒も柳亭小燕枝、柳家小里んら落語家が演じる。正蔵は「せりふを覚えるのも踊るのも難しいし、歌舞伎は大変だなと思います。やっていて苦しいけれど、楽しい。快感なんですよ」。「勧進帳」の後に第2部では桂三枝・笑福亭鶴瓶の初めての二人会。ビッグな企画で今年で最後の「大銀座落語祭」のフィナーレを飾る。
[2008年6月18日6時47分 紙面から]
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