24日、北京五輪閉幕とともに、嵐の櫻井翔(26)も日本テレビ系北京五輪中継メーンキャスターを終える。初めて五輪取材を振り返り「北京にずっといられたことが一番の思い出。充実感や感動の連続でしたが、伝えるという意味では、こういう言い方をすれば良かったかなと毎日反省しない日はなかったです」と話した。

 印象に残ったのは「ウサイン・ボルト選手の200メートル世界新を目の前で見て、その後に言葉をもらえたことです」。レース後、取材エリアを歩くボルトを手で制し、コメントをキャッチしたが、それまで突撃取材に関しては苦戦続き。試合前のダルビッシュ有には会釈だけ。大勢の取材陣に囲まれた競泳8冠のマイケル・フェルプスには近づくこともできなかった。同局スペシャルリポーターの明石家さんまには「報道リポーターとしては失敗」と突っ込まれた。

 しかし、櫻井にも狙いがあった。「声を掛けることがすべてじゃないし、声を掛けられない雰囲気だという雰囲気を伝えるために声を掛けない選択肢もある。気にしていません」。五輪後も北京の経験をいかして報道の仕事を続行する。