幼稚園、小学校で同級生だった落語家春風亭小朝(53)と日本テレビ系「世界一受けたい授業」でおなじみの音楽家青島広志氏(53)が初めてのジョイント「三つの夢のコンサート」を10月29日に東京・渋谷のオーチャードホールで行う。

 都内の聖ペテロ幼稚園の年長ばら組で一緒だった。青島氏は「(小朝は)組で1番かわいい子だった」と言えば、小朝も「彼はその時から異質な人で、大きくなったらどういう人になるんだろうと思った」。昭和小学校で4年から6年まで同じクラスで、青島氏によると「2人ともおしゃべりだったけど、彼は要領がよかった。厳しい担任で、うるさくすると、おしゃぶりを口にくわえさせる罰があったけど、彼は1度もしなかった」。小朝は落語、青島氏は東京芸大で音楽と別々の道に進んだが、小朝は「音楽の世界ですごい人になったと聞いていたけど、99年の全日空機ハイジャック事件で一般乗客としてインタビューされる姿をテレビで見てびっくりした」。

 小朝は幼少時にバイオリンを習い、コンサートも行うクラシック党。作曲家、ピアニスト、指揮者、イラストレーターとしても活躍する青島氏とのコンサートを熱望し実現した。2人が司会を務める3部構成で、1部「究極の若旦那メンデルスゾーンの世界」は演奏機会の少ないメンデルスゾーンのピアノコンチェルトを三輪郁が演奏し、青島氏がタクトを振る。2部「寺井尚子ジャズヴァイオリンの世界」はCMでも活躍する寺井のスイングバイオリン演奏。3部「青島広志のオペラの楽しみ」はロッシーニ「セビリアの理髪師」を中心にオペラ歌手が卵を投げ合う爆笑音楽会を繰り広げ、ロッシーニ晩年の「二匹の猫」も披露する。

 小朝は「初心者にはびっくりしてもらって、よく聴いている人にも『へえ~』と言ってもらえるような、楽しいコンサートにしたい」。青島氏も「ハッピーな気持ちになって、得した気分で帰ってくれればいい」。