SMAPの2年ぶり全国ツアーが24日、東京ドームで幕を開けた。華やかな公演がスタートしたが、コンサートの終盤で、香取慎吾(31)が負傷するというハプニングが起きた。

 香取は深さ1・5メートルの舞台のくぼみに誤って転落。アンコールでファンにあいさつする際には、右足をひきずる姿が見られた。終了後「大丈夫」と気丈に話していたが、大事を取って関係者の車で病院へ向かった。診察を受け、右ひざ挫創(ざそう)及び打撲内出血で全治2週間と診断された。だが、香取はテーピングなどの処置を受けた上で、25日以降も予定通り出演。「皆さんに会うのを楽しみにしています」と話しているという。

 コンサートのオープニングでは、メンバー全員が一斉に高さ15メートル地点から宙づりで舞い降りるようにステージに登場した。ほぼノンストップで10曲を披露。木村拓哉(35)は「今回の(ツアー開催の)発信源は事務所などではなく、メンバーからでした」。草なぎ剛(34)は「いやぁ、楽しいわ!」。久々のツアーに対する喜びがあふれ出た。

 今回は例年以上に「踊るSMAP」を強く打ち出した。マイケル・ジャクソンの振付師として有名なファティマ・ロビンソン氏やTRFのSAMが振り付けなどを構成した。

 この日に発売したアルバム「super.modern.artistic.performance」と同様、公演も「モダンで芸術的で見たことがない新しいSMAP」がコンセプト。披露した38曲のうち19曲はアルバム収録曲。5万5000人の観客にとっても初めて聴く曲が多かったが、メンバーにとっても初披露の曲は少なくない。12月3日の札幌公演まで、全国5都市5会場16公演で80万人を動員予定。