長門裕之(74)が3日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」で妻南田洋子(75)の認知症について告白。夕方までに「長門さん頑張って」「夫婦っていいなあと思った」などの電話が同局に十数件寄せられた。

 南田さんは3年前に物を忘れる症状が出始め、芸能界から引退した状態となったが、これまで長門は病状について口を閉ざしていた。「指の中からポロポロ落ちたものを、おれが一生懸命拾い集め、手の中に戻そうとするけれど、追っつかない。どんどん忘れている」と明かした。47年前の結婚以来住んでいた豪邸を売り、老夫婦が暮らしやすいマンションに引っ越した。「スリッパをはきたいのに、テレビを指して『あれ』と言ったりして戸惑うけど、それも洋子なんだと納得してやっている。お風呂で背中を流す時『お背中長嶋茂雄』って言うと、コロコロ笑う。かわいいんだ」。

 今も女優としてのプライドを持ち、外出時は車いすを嫌がるという。「洋子がすべてを忘れていく中で、2人っきりの生活を楽しくすごし、最後の時に『楽しかった』と思わせてまっとうしたい。そばにいて支えることに男として夫として充足感がある。洋子への恩返しなんだ」と話している。