【ソウル4日=松本久】3人組ダンスボーカルユニットw-inds.が、韓国のワールドカップスタジアムで行われた「第5回アジアソングフェスティバル」に初参加した。「アジアは1つ」をテーマにした音楽の祭典で、これまでに浜崎あゆみ、嵐、倖田来未らが出演。今年は12の国と地域から25組が参加した。

 「音楽は言葉の壁を越える。文化交流という共通の目的で同じステージを踏めて楽しい」。ボーカル橘慶太(22)は約5万人の観衆を前に、激しく新曲「Everyday」など3曲を熱唱。何発も花火が舞い、悲鳴に近い大歓声が包む中、ダンサー緒方龍一(22)は、10日前にけがをした左足首の痛みに耐えながら、千葉涼平(23)と華麗なステップを踏んだ。「今日は本当に最高です。うれしいっ」。橘は自分たちの風(ウインド)が世界中に届くようにとの、グループ名の由来通りの確かな手応えを感じていた。