TBS系情報番組「ピンポン!」(月~金曜午前11時)と「2時っチャオ!」(月~金曜午後2時)が来年3月いっぱいで終了することが26日、分かった。両番組とも、06年10月にスタートしたが、2年半で幕を下ろすことになった。番組終了は、制作費の大幅な節減が理由とされている。4月から、3時間の新たな情報番組も検討されているが、詳細は未定だ。

 福沢朗(45)がメーン司会務める「ピンポン!」も、恵俊彰(43)の「2時っチャオ!」も、06年のスタートから徐々にお茶の間に浸透。視聴率が6%台を記録するなど、打ち切りせざるを得ない、特別に悪い数字ではなかった。TBS関係者によると、最近になり、制作現場のスタッフに番組打ち切りが伝えられ「せっかく、安定してきたのに残念だ」という声が漏れたという。

 現場では、番組打ち切りの要因について「コスト削減のため」と説明されたという。不況の影響は放送業界を襲い、各局とも広告収入は前年比で20%前後のマイナスという状況だ。中間決算では、赤字決算の局も複数ある。TBSは、制作費のコストパフォーマンスを優先させる形を模索し、来年3月に、同じく終了する報道番組「ニュース23」の夜の時間帯とともに、昼の時間についても大幅な見直しを検討していた。

 関係者によると、新番組の詳細は固まっていないが、終了する2つの番組を1つに合体した約3時間枠の大型情報系番組になりそうだ。現在と比べると、タレント系メーン司会者の出演料が1人分で済み、セットの費用やスタッフの人件費も大幅に削減できる計算になる。

 一方で、検討中の新番組のスタート時間については、68年からスタートし、40年の歴史を持つ“昼ドラ”の編成にもかかわってくる。現在は、午後1時スタートの「愛の劇場」と、午後1時半からのMBSとCBCが交互に制作するドラマ枠がある。新情報番組のスタート後は、この昼ドラ枠も移動する可能性が高い。

 TBSは来年4月から平日の午後6時台から同8時までの2時間を、報道情報系番組に編成する準備も進めている。来年4月は昼帯からゴールデン帯の大幅改編に踏み切ることになり、それぞれの番組のキャスターを誰が務めるかも注目されそうだ。