地球温暖化へ警鐘を鳴らす、ユニークなメッセージソングが完成した。作詞は「およげ!たいやきくん」の高田ひろお氏(61)、シンガー・ソングライター奥田民生(43)が作曲、アントニオ猪木が名付け親のド演歌闘魂娘・森山愛子(23)が歌う「キャベツ畑のサンマ」で、来年1月14日に発売、12月10日に先行配信される。

 異色トリオのきっかけは高田氏だった。地球温暖化が進むと北極と南極の氷が溶け、海面が上昇してサンマが陸にやってくる…。そんな寓話(ぐうわ)を森山の事務所関係者に伝えた。「たいやきくん」も大ヒットの背景には、仕事に疲れたサラリーマンの心情をとらえた社会性があった。今度はサンマが環境問題を訴えるべく、作曲を奥田に依頼。レゲエ調の曲が完成した。コブシが持ち味の森山も4度のとり直しの末「レゲエなのか、それとも童謡風で歌えばいいのか…。迷った末に、余計なことを考えずに楽しもう!

 と決めて歌いました」。庶民の味サンマ目線の楽しい歌詞と軽快なサウンドで老若男女が楽しめる作品に仕上がった。デビュー4年半で演歌以外は初挑戦の森山は「450万枚も売れた『たいやきくん』に負けないぞっ」。たい焼きをほお張りながらヒットを誓った。