大江クンがついに歌手デビューする!

 TBS系「さんまのスーパーからくりTV」で人気の大江裕(19)が15日に「のろま大将」でプロ歌手になる。あこがれの北島三郎(72)が作曲を手掛け、所属事務所も北島音楽事務所に決まった。12日、都内で会見した大江は「先生に1歩でも近づきたい」と緊張気味に抱負を語った。北島ファミリーに内弟子を経験しない初の家族が生まれる。

 「演歌高校生」として、超まじめ&不器用キャラでテレビに登場して約2年。大江クンが高校中退、引きこもり、北島音楽事務所見習社員をへて、念願の歌手デビューにこぎ着けた。「北島先生のような歌手になりたい。はるか遠い道のりですが、1歩でも近づけるように精進してまいります」。

 デビュー曲は「のろま大将」。タイトルも歌詞も性格そのまんま!?

 で、「私、のろまな亀でも構いません。謙虚に真摯(しんし)に歌わせていただきます」と何度も頭を下げた。大江は弟子という下積みを経験せずにファミリー入りした初の新人。そのため、デビュー後に全国をキャンペーンで回る合間に、北島の自宅がある八王子で草むしりなどの下積みに励むことになるという。

 この日の会見でも“らしさ”全開だった。物心がついてから演歌歌謡曲しか聴かない大江クン。「ミスチルなどは聴かないの?」と質問されると「ミスチルって…」。「ミスター・チルドレンですよ」と重ねて言われると「あっ、外国の方でしたか。チルドレンさんですね」。テレビの中そのままの天然ぶりで何度も爆笑を誘った。

 髪形だけはファミリーの長男だった山本譲二をほうふつさせるが、性格はげんこつで育った体育会系山本と正反対の草食系。出身地大阪・岸和田名物のお祭り「だんじり」も、けがが怖いからと「婦人部」とともに炊き出し部隊だったほど。男くささが売りの北島ファミリーに“ウサギの目”をした愛されキャラの異色新人が加わる。

 [2009年2月13日9時8分

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