昨年夏、不倫騒動を起こしたフジテレビ渡辺和洋アナウンサー(33)が11日、東京・四谷区民ホールの朗読劇「源氏物語

 宇治十帖」で主演のプレーボーイを演じた。騒動以降、地上波のレギュラー番組をすべて降板したが、不倫劇で奮闘。今月末に挙式予定の島田彩夏アナウンサー(35)とも、ロマンチックなラブシーンを演じた。

 「フジのカズ」こと渡辺アナがイケメンフェロモンを発散させて、観客を魅了した。演じたのは、平安時代のプレーボーイ光源氏の子ども薫。実際は母親が不倫して生まれたことから悩むのだが、その体から発する芳香が女性を引きつけ、吉崎典子アナ(47)石本沙織アナ(29)の姉妹の姫君、そして島田アナ演じるその異母妹と次々恋に落ちる。光源氏の孫で、薫の恋のライバルとなる匂宮(におうのみや)を奥寺健アナ(41)が演じた。

 全身純白の衣装の渡辺アナは「愛と情念の物語」と銘打たれたストーリーで躍動した。先輩の人妻・吉崎アナを口説き、ライバル匂宮の妻となった石本アナにレイプするがごとく襲いかかる。そして、自分の恋人でありながら、匂宮に体を許した島田アナに「あなたは、そんな人だったんですか。浮気の波を平気でかぶれる磯の松だったなんて」と責め立てた。

 渡辺アナは01年、フジテレビ入社。同局待望のイケメンアナと期待された。07年7月に、学生時代に知り合い、6年間の交際を実らせ結婚したが、昨年7月に不倫スキャンダルが発覚した。出演番組内で「プライベートに関することで騒がせた」と謝罪。同8月には戒告処分を受け「笑っていいとも」「めざましテレビ」などのレギュラー番組を次々と降板。現在は地上波のレギュラーはなく、CS放送に出演している。

 同作品は、昨年まで13年続いた朗読劇「ラブレター」の進化版。配役は昨年9月に決まっていたという。奥寺アナは「より演劇的にアプローチした。先にカズに中君(なかのきみ=石本アナ)を持って行かれたときは、ウワーッとなりました」。松尾翠アナ(25)は奥寺アナに「エロいですね。怖いくらい」と話していた。12日に幕を閉じるが、渡辺アナ、吉崎アナの代わりに、榎並大二郎アナ(23)田代尚子アナ(43)が出演する。

 [2009年7月12日9時3分

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