タレント酒井法子容疑者(38)は、夫の高相祐一容疑者(41)とは別居状態だった。高相容疑者は千葉県内の別荘で過ごすことが多く、酒井容疑者は東京・南青山のマンションに長男(10)と住んでいた。高相容疑者は数年前から事業がうまくいっていないとも言われており、同時期に酒井容疑者の様子が急変し始めたという。

 健康的な笑顔が魅力的だった酒井容疑者の様子が変わったのは、高相容疑者との結婚生活がうまくいかなくなってからのようだ。夫は、数年前からスポーツ店の経営がうまくいかなくなり、酒井容疑者にとっては玉の輿(こし)婚が崩壊してしまった。さらに、一部報道によると、夫の女性問題などもあり、夫婦の信頼関係に亀裂が入ったという。そのため、夫はサーフィン用の千葉にある別荘で暮らすようになった。

 離婚危機もたびたび報じられ、所属事務所サンミュージック関係者は「別居していたかどうかは分からない」としたが、今回覚せい剤が押収された酒井容疑者のマンションは、2人が別居状態になってから住んでいた部屋で、高相容疑者は立ち寄らない部屋だった。

 結婚生活に暗雲が立ちこめたと思われる数年前から様子が変わったと話す人もいる。若いころから親しくしてきた友人は、酒井容疑者の様子や言動に変化が出てきたので、距離を置くようになり、疎遠になったと明かした。

 逮捕前の最後の仕事となった「崖の上のポニョ」のDVDのCMは7月中旬に収録されたが、酒井容疑者はげっそりやつれた姿だった。撮影に立ち会った人物によれば、スタッフにも気さくで、撮影はスムーズだったというが、CMが放送されると、ネットには「のりピーが激やせしてる。体調が心配」などと書き込まれた。

 一方、長男の教育には熱心だった。夫との不仲が報じられた時も、事務所スタッフが「家族思いな子ですし、何より、お子さんの教育や受験のことがあるので、離婚は絶対にありません」と言うほどだった。しかし、酒井容疑者が寝坊したことがあり、長男がテストや試験を受けられないこともあったという。

 もし覚せい剤を使用していた場合、発汗、赤面、のどが渇くなどの症状が出るが、サンミュージックの相沢正久社長はこの日の会見で「最後に会ったのは7月中旬。皆で『イエーイ』って写真を撮ったくらいで、変わった様子はなかった。(覚せい剤所持は)思いもしないことでした。これまで撮影現場にも何度も行きましたが、ここ数年を振り返っても元気でした」と、心当たりがない様子だった。

 [2009年8月8日9時25分

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