作曲家三枝成彰氏(67)プロデュースのオペラ「忠臣蔵外伝」(10年2月19~21日、東京・Bunkamuraオーチャードホール)の制作費用が、約4億円カットされることになった。

 13日、都内で制作発表が行われ、97年(平9)5月の初演以来約5億円かかっていた制作費が、8年ぶり4度目となる今回公演では約1億円に削られることが発表された。三枝氏は「景気が悪く券が売れない、スポンサーが付かない昨今ですが、(オペラ「忠臣蔵」を)上演しないで死にたくなかった」と説明。四十七士も含め、約500人のキャストを100人弱に絞りこみ、衣装代も浮かせた。上演時間も約3時間から約2時間に短縮。内容も「討ち入り」シーンよりも。「2組の男女の対照的で美しい悲恋」を中心に描いている。

 [2009年11月14日9時43分

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