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「希望と潤い」森繁さんに国民栄誉賞検討

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 老衰のため今月10日に亡くなった俳優森繁久弥さん(享年96)に対し、政府は24日、国民栄誉賞を贈る方針を固めた。鳩山由紀夫首相が平野博文官房長官に検討を指示した。首相は官邸で記者団に「すべての国民のおじいちゃんのような方だ。まさに国民栄誉賞にふさわしい」と述べた。

 これに先立ち、平野官房長官が同日午後の記者会見で、検討理由について「円熟した演技と心に染みる歌唱が広く愛され、国民に希望と潤いを与えた」と説明した。年内にも正式決定する。授与が決まれば、鳩山内閣では初めてとなる。

 国民栄誉賞は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績」を挙げた人物が対象となる。756号の本塁打世界記録を樹立したプロ野球の王貞治選手(当時)が77年に初受賞して以来、これまでに17人が受賞。芸能界からは作曲家古賀政男さん(78年)、歌手美空ひばりさん(89年)らが名を連ね、今年に入ってからは1月の作曲家遠藤実さん、7月の女優森光子に続いて3人目の栄誉となる。

 今月20日に行われた森繁さんの葬儀には天皇陛下からの祭粢(さいし)料が飾られ、小泉純一郎元首相も参列。芸能界の枠を超えて、昭和から平成時代にかけて茶の間に明るい笑いを提供してくれた才人の死を悼んだ。91年に大衆芸能の分野で初めて文化勲章を受章してから18年。実生活では8人の孫とひ孫9人に恵まれた森繁さんが、18人目の国民栄誉賞受賞者として“国民の父”になる。

 [2009年11月25日8時36分 紙面から]


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森繁久弥

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