公然わいせつ容疑で写真家篠山紀信氏(68)が警察の事情聴取を受けている件で、問題のヌード写真集「20XX

 TOKYO」のモデル、AV女優原紗央莉(21)が13日、「あらためるべきところはあったのでは」と巨匠・篠山氏の行動に異議を唱えた。

 問題は昨年8月中旬に篠山氏が東京・青山霊園など屋外で原をモデルにヌード撮影し、今年11月10日に警視庁から公然わいせつ容疑で同氏の事務所などが家宅捜索を受けたことで表面化した。篠山氏同様に警視庁から事情聴取を受けている原は、これまで発言を控えていたが、この日、都内で著書「本名、加藤まい」の発売記念握手会を開催し、初めて心境を告白した。

 原

 世界の篠山さんだから、将来いいふうになると思って話を聞いたら「東京の夜を撮りたい。人造人間みたいに立って、笑わない君がいい。撮影は外だけど」と言われた。外で裸になるのはダメなのは常識の範囲で分かっていたので「外ですか?」と聞いたけど、断れなかった。断ったら多分、使ってもらえなくなるから。私はプロとしてカメラの前に立っただけです。

 撮影が行われた昨年8月は、原がAV女優として活動を始めたころだったが、オーディションに合格するや、野外でのヌード撮影を持ちかけられたという。

 本名を明かしての著書出版についても「芸能人が本名をテレビで明かし、AV女優だから明かさないのはおかしい」というプロ意識から決意したという。その上で、原は「先生も情熱があるからヌードをバシバシ撮って、それが芸術なんでしょう。でも人の意見を聞くとか、モデルを外に連れて行かないとか考えた方がいいと思います」と篠山氏の問題点を指摘した。同氏の事務所では、この件についてノーコメントを通している。

 [2009年12月14日8時57分

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