フジテレビVS日本テレビ。両局の年間視聴率争いが、近年になく激しさを増していることが24日、分かった。今年の同視聴率は、08年12月29日から10年1月3日までの53週で決定するが、日本テレビが全日帯(午前6時~深夜0時)で、フジテレビの6年連続年間視聴率3冠王にストップをかけようと0・2ポイント差で肉薄している。

 ビデオリサーチによると、昨年12月29日から今月20日までの51週の全日視聴率では、フジが8・6%で日本テレビが8・4%。25日には映画「ラストサムライ」、大みそかには「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル」などキラーコンテンツが用意されている。さらに、最終週の来年1月2、3日には「箱根駅伝」が放送される。今年は2日とも6時間以上の長丁場で26・5%、27・5%の高視聴率を記録しおり、逆転の可能性は十分。日本テレビの舛方勝宏専務(66)も「光が見えてきた。2位で満足するわけにはいかない。まだ、勝てるというレベルじゃない。新年3日まで予断を許さない。離されずについていく」と話している。

 一方、フジテレビの豊田皓社長(63)は「全日がデッドヒートになっている。担当者は最後まで気を抜けないだろうけど、現場が頑張ってくれるでしょう」と自信を見せた。フジは82年から12年連続で3冠王。対して日テレは94年から10年連続3冠王を獲得した。そして、04年からはフジが5年連続で3冠王を続けている。お台場(フジ)と汐留(日本テレビ)の“ゆりかもめ戦争”は年明けまで予断を許さない。

 [2009年12月25日9時29分

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