AKB48グループの拡大化が止まらない。東京のAKB48、名古屋のSKE48に続き、大阪版AKB48の「NMB48(なんば48)」が誕生することが10日、分かった。この日の代々木第1体育館コンサートで発表された。また13日深夜1時44分からは、関西ローカルで「AKBと××!」(よみうりテレビ)という、AKB48のバラエティーと、NMB48の結成までを追う新番組が始まることも、分かった。

 この日の代々木公演の題名は「サプライズはありません」だったが、まったくのウソ。大きなサプライズが待っていた。NMB48の誕生。ついにAKB48グループが、関西にまで勢力を拡大することが発表された。1万人を超える観衆は、大興奮した。秋元康総合プロデューサー(54)は「11月に大阪の専用劇場がオープンすることになりました。難波(NAMBA)という表記から、NMB48とさせていただきました。ユニークなキャラクターのチームが誕生するのではないでしょうか」とコメントした。

 早速、この日夜からオーディションの応募が開始された。8月20日に締め切ると、4度の審査をへて、9月20日に合格者を決定する。新番組「AKBと××」では、大島優子と篠田麻里子、板野友美が関西で金の卵を探したりと、発足までの経緯を追うという。

 公演では、冒頭から新エース大島がソロ曲で登場。続いて前田敦子、篠田…と、先月のAKB48選抜総選挙のメディア組上位12人が、1人ずつユニットのセンターで歌った。「納豆の日(7月10日)」でナットウエンジェル、アニメ「ドラゴンボール改」のチームドラゴン、セブン-イレブンの新曲などのタイアップ曲がずらり。ユニットでオリコン1位を取った「渡り廊下走り隊」や、ブレークし始めたSKE48など、AKB48本隊以外の見せ場もたっぷりだった。頑張ったメンバー、協力するスポンサー、投票したファンの全方位を喜ばす構成。年末にはここに、パワフル&コミカルを兼ね備えるNMB48まで加わる。秋元氏は「AKB48やSKE48より、さらに個性的な公演になるでしょう」と、大きな期待を込めていた。【瀬津真也】

 [2010年7月11日8時48分

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