女優森光子(90)の舞台復帰の願いはお預けになった。1911年(明44)に開場し11年で開場100周年を迎える東京・帝国劇場の100周年記念公演ラインアップが15日、発表された。しかし、11年1月から12月までの上演演目出演者の中に同記念公演での復帰を目指していた森の名前はなかった。

 森は10年5、6月のシアタークリエで舞台「放浪記」に主演予定だったが、2月に「4時間の舞台を2カ月間演じるのは体に差し障る」と中止が決まった。中止発表会見で東宝の増田憲義専務は帝劇開場100周年記念公演に触れ「森さんの出る舞台を考えたい」と話していた。

 この日の会見で具体的な復帰発表はなかったが、増田専務は「森さんはお元気です。その体調を見ながら、どこかで加わっていただければと思っています」。森は4月下旬に日本テレビ系番組に出演し、14日には今井翼らが主演する青山劇場「ROAD

 TO

 PLAYZONE」を竹内まりやと観劇するなど元気という。東宝側では森の体調などを考慮しながら、気心の知れた滝沢の「新春

 滝沢革命」などへのゲスト登場やナレーションという形を含めて出演を検討している。

 [2010年7月16日8時14分

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