俳優舘ひろし(60)が、ドラマーとしてデビューした。20日、キリンビールの新商品「本格<辛口麦>」の新CMキャラクターに起用され、都内で行われた発表会に出席。初めてドラムのパフォーマンスを披露した。

 所属事務所「石原プロ」の先輩、故石原裕次郎さんの名曲「嵐を呼ぶ男」(58年1月発売)をリメークした「嵐を呼ぶ男2010」の楽曲を歌いながら、ドラムを激しく打ち鳴らした。

 舘は「は~あ、緊張しました。さっきまで心臓がバクバクしてました。この20秒間に人生をかけていました」と笑顔で語った。

 ソロ歌手として84年に「泣かないで」を大ヒットさせるなど、シンガー・ソングライターとしての音楽活動で知られるが、ドラムは今回のCM出演のために初挑戦した。5月下旬から練習を始め、6月9日に撮影した。「適当にできるかなと思っていたんですけど、2ビートを体に慣らすのが大変で、単純なんだけど難しかった。ロックは8ビートなので」。スタジオでの練習以外にも、自宅でスティックを振るなど、努力を重ねた。

 21日から全国で放送される新CMで迫力のパフォーマンスを見せるが、ファンへのドラム生演奏も期待されている。「またやることはありません。1曲やるのも大変なのに。ただ、お金と時間をいただければ」。昨年12月に岐阜県下呂市、今年5月には名古屋でディナーショーを行った。今後もドラマ収録の合間に単独ライブを続けていく意向のため、ファンの前でドラムをたたく日は意外と近いかもしれない。「(石原プロの)小林専務はディナーショーでやらせたいと言ってましたけど、考え方がイージー。危ない」。覚悟はしている様子だった。【柴田寛人】

 [2010年7月21日8時42分

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