俳優高橋克典(45)が、テレビ東京の正月時代劇「戦国疾風伝

 二人の軍師

 秀吉に天下を獲らせた男たち(仮)」(来年1月2日放送)に主演することが27日、分かった。豊臣秀吉の天下統一を支えた2人の軍師、黒田官兵衛と竹中半兵衛を描く作品で、高橋は黒田官兵衛を演じる。本格時代劇は初挑戦で初主演となる高橋は「僕は時代劇に関してはまったくの新人なので、自分にできる範囲で演じていきたい」と語った。

 テレビ東京では、黒田官兵衛を主役にした経緯について「経済が右肩上がりの時期は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の生き方がバイブルだったが、財政危機の今は、山本勘助、直江兼続らトップを支えた参謀的存在の武将に注目が集まっている。戦国時代の最高の参謀は黒田官兵衛と竹中半兵衛と考えた」と話す。実際、武田信玄を支えた山本勘助は07年、上杉景勝を支えた直江兼続は09年のNHK大河ドラマの主人公として描かれた。黒田官兵衛と竹中半兵衛は戦国乱世を終演させた参謀として知られている。

 7時間の大作ドラマの“座長”を務める高橋は「黒田官兵衛は心の中が非常に自由な人だなと思いますし、興味深い。今のこの時代に、軍師の存在やその必要性が問われているので、そこも踏まえた上で演じたい」。山鹿達也プロデューサーは「これまでさまざまな人物を好演し幅広い世代に支持される高橋さんは、内に野望を抱きながら主君に最後まで信義を貫いた黒田官兵衛ははまり役だと思います」と期待を寄せた。

 [2010年7月28日8時24分

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