現役東大生の6人インストゥルメンタルバンド、ソノダバンドが、来年二十三回忌を迎える故美空ひばりさん(享年52)のイベント「HIBARI

 7DAYS、トーク、フィルム&ライブ」(世田谷パブリックシアター、来年2月18~27日)で若手代表として出演することが28日、分かった。「真赤な太陽」などひばりさんの楽曲をインストで演奏するほか、小椋佳、由紀さおり、夏木マリら歌手との共演にも挑む。ひばりさんと時を超えて共演する企画もある。

 ひばりさんが亡くなったのは89年。同バンドのメンバーらはその年代に誕生している。ひばりさんの長男で同イベントの実行委員長を務める加藤和也氏(39)は、デビュー前から「変幻自在の超演奏力を持ったバンド」とソノダバンドに注目していた。「多彩な音で美空ひばりを表現してくれる」とひばりさんの楽曲を若い世代に伝える思いも込め出演を依頼した。

 同バンドのリーダー園田涼は「両親ともにひばりさんの大ファンで、小さいころからひばりさんの歌を聴いて育ってきました。デビューして間もない新人バンドをこんな素晴らしいイベントに起用していただいて光栄だし、身が引き締まる思いです」とコメントした。ひばりさんと時代を超えての共演に「僕らの世代、さらに下の世代にもひばりさんの魅力を伝えていけるような『橋渡し』ができればうれしいです」と意気込みを語った。

 [2010年11月29日7時29分

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