歌手安室奈美恵(33)が15日、名古屋国際会議場センチュリーホールで全国ツアー最終公演を行った。4月からの8カ月間で、自己最多の80公演を回り、約21万人を動員した。安室は「今年はオリジナルアルバムをリリースしてからのツアー。見に来てくださった皆さんに、アルバムの世界観がより伝わっていたならうれしいです」とコメントした。当初から今年しか披露できない内容にこだわってきた。

 ツアー前に発売したアルバム「PAST<FUTURE」は、オリコン1位を獲得。ソロ歌手で10代、20代、30代の各年代でオリジナルアルバムの首位を獲得した。同時に韓国、台湾などアジア5カ国・地域でも1位を獲得。いずれも日本人女性歌手としては初めての快挙だった。5月には、アジア人女性歌手として、初めて世界の音楽祭「ワールド・ミュージック・アワード」に出演し「ベスト・アジアン・アーティスト賞」を受賞。世界の一流歌手の仲間入りを果たした。

 「長い期間をかけて、細かく会場を回らせてもらい、私自身、初めてのことや得ることがたくさんあったツアーで、本当に感謝しています」。この日は早くも、今ツアーのDVDも発売。万感の思いで完走した。

 [2010年12月16日9時1分

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