人気落語家笑福亭鶴瓶(59)の人気公演「鶴瓶噺2011」が大阪、名古屋でも上演されることが10日、分かった。鶴瓶噺は2時間ぶっ通しでフリートークする公演で、94年から毎年東京で行われ、毎回チケットは即完売となる。地方開催を要望する声も多く、18年目の今年は4月20~24日の東京・世田谷パブリックシアター公演後、大阪・森ノ宮ピロティホール(5月2~5日)、名古屋・名鉄ホール(5月7、8日)で開催されることになった。

 「鶴瓶噺」は鶴瓶が大事にしている公演。身の回りの面白い話、変わった話をしゃべりまくるもので、第1回は94年の青山円形劇場。爆笑を巻き起こす公演として人気を呼び、08年から会場を青山円形劇場から世田谷パブリックシアターに移して公演を重ねた。

 鶴瓶は「全国を回りたかったけど、毎回舞台装置にこっていて、持っていくのが難しかった。まず大阪、名古屋だけど、もっと公演場所を増やしたい」。

 鶴瓶噺は毎回新ネタで勝負するが、ネタに尽きることはない。メモに書き出すネタは最初の年は97だったが、今は588もある。「こんなものが面白いのかなと思うことでも喜んでくれる」。02年から落語に本格的に挑んでいるが、鶴瓶噺から新作も生まれた。「鶴瓶噺の中で古典みたいに何度でもしゃべりたいネタがあるんです」。「青木先生」「オールウェイズお母ちゃんの笑顔」など財産演目になった。

 今年12月で60歳。「10年後に70歳、20年後に80歳になるけど、鶴瓶噺はヨボヨボになってもやるのも楽しいかな。その時にもお客さんに鶴瓶を見に来たと言ってもらえる老人になれたら、こんな幸せなことはないじゃないですか」。

 [2011年1月11日8時19分

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