8日に肺炎で亡くなったフジテレビの元プロデューサー横沢彪さん(享年73)の通夜が13日、東京都大田区の池上本門寺で営まれた。笑福亭鶴瓶、松村邦洋、中山秀征、松本明子、放送作家の高田文夫氏、フジテレビの日枝久会長ら約1000人が参列した。

 「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも!」などの番組で、バラエティー界に旋風を巻き起こした横沢さんは、最後までテレビマンで、名プロデューサーだった。遺影は自分で選んだという。05年に悪性リンパ腫と診断されてからは、写真を撮って気に入ったものがあるたび、遺影にするようにと言い残してきたという。写真は、たくさんの人々を笑わせた横沢さんらしい笑顔だった。

 病床にあっても常にテレビを気に掛けていたそうで、ひつぎにはテレビ誌、視聴率表、アイデアをメモしていたノートやえんぴつが納められた。今日14日の葬儀・告別式(午前11時、同所)までに好んだたばこや豆大福なども納められるという。

 「ひょうきん族」の人気コーナー「ひょうきん懺悔(ざんげ)室」で○×を出していたブッチー武者は「7年間お世話になりました。早すぎます」と、沈痛な面持ちで×を出した。戒名は富岳院衆楽日彪居士(ふがくいんしゅうらくにちひょうこじ)。

 [2011年1月14日10時49分

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