25日にフィリピンから帰国後、覚せい剤取締法違反(譲り受け)で逮捕されたタレント小向美奈子容疑者(25)が26日、東京・武蔵野警察署で警視庁組織犯罪対策5課の取り調べを受けた。逮捕直後と同様に容疑は否認している。小向容疑者は、今日27日に送検される。

 昨年5月にイラン人と日本人の密売グループから薬物を購入した疑いがあることについて「イラン人は知り合いで、悩み相談のため、ホテルで会ったことがあるだけ。(薬物を)買ったことはない」と説明した。時々、涙を浮かべることもあったという。職業については「ストリッパー」と話した。

 一方、同容疑者が先月21日以降のフィリピン滞在中、関係者によって都内の自宅から引っ越していたことも分かった。男性関係者が自宅から荷物を運び出し、都内の別の住宅に移った。証拠隠滅など、何らかの意図があった可能性もあるとみて、同課が経緯を調べている。

 同容疑者は09年2月に東京地裁から覚せい剤使用の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた後、東京・浅草ロック座のストリッパーとして芸能活動を再開。この日は、同座の斎藤智恵子会長(84)から紹介された弁護士と接見したという。同会長は日刊スポーツの取材に、「早く無実が明らかになって、ロック座の舞台に戻ってきてほしい。1週間後には面会に行けそうなので、本人がほしいものを聞いてから、差し入れを考えたい」と話した。