俳優水嶋ヒロ(26)が、09年12月終了のフジテレビ系連続ドラマ「東京DOGS」以来、約1年3カ月ぶりの演技を披露することが1日、分かった。GIRL

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 DOOR(ガルネク)の16日発売の新曲「Twitter~silent

 scream~」のプロモーションビデオの原作・脚本を担当し、出演も果たした。

 水嶋の特別出演は、原作を依頼されたことがきっかけだった。ガルネクのボーカル千紗(25)を主演にするドラマ仕立てのPVが決定。所属レコード会社エイベックスのスタッフと千紗らで構想を練る中で「インパクトがあり、話題となる作品に」との案が浮上し、昨年12月発売のデビュー小説「KAGEROU」がベストセラーになっていた水嶋に原作を依頼することになった。同社のオファーに水嶋は「表舞台に立つ人間は、多かれ少なかれ陰と陽を感じる。千紗さんにはそんな部分があるのではと思いました」とインスピレーションを感じて、承諾したという。

 水嶋がバレリーナのヒロインが抱える将来への不安や悩みを描くと、監督が映画「タイヨウのうた」を製作した小泉徳宏氏に決定した。小泉監督と2人で脚本を仕上げていく過程で、同監督から「ぜひ出演も」と請われて「全く考えていなかったのですが、皆さんからの熱烈なリクエストに、僕でよければと」と快諾。ヒロインと恋に落ちる金髪姿のクールな強盗犯を演じた。「PV出演は生まれて初めて。演者が輝ける作品を考えるという、今までと真逆の立場に携わり、とても新鮮で刺激にあふれる時間でした」。千紗も「役者として、たくさんリードやアドバイスをしてくださったりと、勉強させていただき、本当に楽しく共演させていただきました」。全編で約15分間の短編物語となった。

 水嶋は現在、所属事務所がないフリー。エイベックスとの新契約の可能性も浮上してくるが、同社は「現段階で決定事項はございません。今回は制作現場が打診したところ、彼の模索中だった次の創作活動とタイミングが合致して、作品に共感してもらって実現したこと」とだけ説明した。