音楽家長渕剛(54)が3日、東日本大震災への激しい怒りと再起への決意を込めた散文詩「復興」を発表した。「憎い

 憎い」で始まる1055文字の長編で、尊い命やふるさとを奪った津波を呪うも、ひるまない人間の絆と強さを表現した。長渕はこの日、被害の大きかった岩手、宮城、福島など6県へ向けた被災地限定ラジオ番組を制作し、7日から放送を開始することも発表した。

 長渕の発案で被災地限定ラジオ番組「長渕剛

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 TOMORROW~明日へ向かって」が制作される。「絵がなくても言葉でつながれる。被災者の代弁者に」という。番組は被災地でもある千葉・bayfmなどの協力を得て制作。第1回の収録がこの日行われ、bayfmで、7日午後10時からスタート。FM青森、FM岩手、FM仙台、FM福島、茨城・水戸市のFMぱるるんなど6県9局で順次放送される。放送時間は各局によって違うが、長渕は「踏み出したら走り続けなければ」と最低でも半年は続ける予定という。番組冒頭で散文詩「復興」が朗読される。