ジャーナリスト池上彰氏(60)と“2代目池上彰”を目指すロンドンブーツ1号2号の田村淳(37)が、東日本大震災と日本の復興について対談した。淳の政治志向の拠点となっている文化放送「田村淳のNews

 CLUB」(月曜午後9時)の11日、18日放送分に池上氏がゲスト出演。キャラクターの異なる2人だが「自粛ムードはよくない」など意見は大いに一致した。

 被災地への支援活動も行っている淳はまず「リーダーシップをとれる人がいる自治体は驚くほど前向き。笑いもどんどん届けてほしいと言われる」と肌で感じた現状を説明した。池上氏は「一刻も早く仮設住宅を提供し、被災者による自治を復活させることが大事」とし、「炊き出しをもらうだけの受け身の生活が続くと落ち込んでしまう」と話した。

 さらに池上氏は、日本経済の行方について「皮肉にもこの20年のデフレから脱却できる可能性がある」と指摘した。多くの生産工場がストップし、需要が供給を上回るインフレが予測されるためだ。「インフラ整備に投資が行われ、経済が大きくよみがえる可能性がある」。世の中の自粛ムードには反対で「元気なところこそたくさんお金を使って」。淳も「元気な人が日本の経済を回していかないと、復興しようとしている東北のためにならない」と話した。

 収録では、池上氏が文化放送の入社面接に落ちたことなどぶっちゃけトークも展開した。「TRFの大ファン」と明かし、日本の未来に向けてヒット曲「オーバーナイトセンセーション~時代はあなたに委ねてる~」をリクエストした。収録後、淳は池上氏について「ラジオでも説明が明快すぎて鳥肌が立った。“2代目池上彰”はおこがましいです」と脱帽していた。