ものまね名人のコロッケ(51)清水アキラ(56)栗田貫一(53)が19年2カ月ぶりに共演することが18日、分かった。東日本大震災応援チャリティー「ものまねキャラバン」が6月2日に、東京・渋谷C.C.Lemonホールで開催。3人は、1992年(平4)3月にものまね界が出演番組によって“分裂”して以来、同じステージに立つことになった。

 きっかけは、コロッケの呼び掛けだった。大震災に衝撃を受けたコロッケは、ボランティア活動を行う知人を通じて、既に何度か被災地に行っている。最初は3月下旬で、コージー冨田、トニーヒロタの3人で、宮城県石巻市を訪れ、炊き出しなどを手伝った。「自分たちからものまねをやりますと言うつもりはありませんでした。あくまでお手伝いでしたが、雰囲気が許せばと思い一応、発電機やマイクなども準備して行きました」。

 避難所のリーダーから「今は(ものまねは)ご遠慮したい」と断られた。だが、別の避難所では、被災者から「何かやって」とお願いされた。ネタを披露すると「あの日以来、初めて笑いました」と言われた。コロッケは「子供たちが笑うと、大人も笑うんです。未来を背負っている子供たちのためにもまた一緒にやりたい」と、今回のイベントを発案。違う場所で活躍してきた2人に共演を呼び掛け、快諾を得た。そして、岩本恭省、原口あきまさ、ホリら20組以上も決定。収益の全てを「あしなが育英会」を通じて、被災孤児らのために寄付することも決まった。

 コロッケは、自身と清水、栗田とともに「ものまね四天王」と言われ、解散したビジー・フォー(グッチ裕三、モト冬樹)にも声を掛けていたが、今回は日程が合わなかったという。それでもコロッケは「復興のため日本が1つになって動いている。我々も1つになるのは当然と思います。1度だけではなく、このようなステージは続けたい」と話している。将来的な「四天王そろい踏み」の可能性はありそうだ。