結婚17年目の人気脚本家三谷幸喜さん(49)と女優小林聡美(46)が離婚したことが23日、分かった。この日、代理人を通して離婚届を提出し、連名ファクスをマスコミ各社に送った。

 ファクスには「この結論に至った、これといったはっきりした理由があるわけではありません。ただ、長く生活をともにしている間に、考え方や価値観の小さな違いが積み重なり、それがだんだん大きくなってしまったようです。これからのことを二人で話し合い、お互いへの尊敬を持ち続け、それぞれがより自分らしく生きてゆくために、別々の道を歩むことを決めました。これからも元気に仕事をしていきたいと考えています」とつづった。

 この日、三谷さんは東京・世田谷で作・演出する6月公演「ベッジ・パードン」のけいこ中だった。2人は離婚について会見や取材は受けないという。89年にドラマ「やっぱり猫が好き」で脚本家と主演女優として出会い、95年10月に電撃結婚した。結婚会見ではカメラマンの「腕を組んでください」の注文に2人並んで腕組みポーズを取るなど、自然体のおしどり夫婦で、三谷さんのエッセーにも小林が度々登場した。

 しかし、08年上演の舞台「グッドナイト

 スリイプナイト」では微妙な夫婦の溝ものぞかせた。三谷さんは取材に「結婚で初めて分かったことを含め、夫婦というテーマをきちんと表現したい。僕ら夫婦の生活も参考に赤裸々に描きます」と語り、夫婦の距離をダブルベッドから2つのシングルベッドにするなどベッドの距離で表現。結局、主人公夫婦は別れる結末で、夫婦生活破綻の予兆はこのころからあったようだ。