仮面ライダー1号・本郷猛を演じた俳優藤岡弘、(65)が、東日本大震災で被災した子どもたちのために文房具を集め、7月中に宮城県を訪問することが24日分かった。公式携帯サイト「藤岡弘、の侍塾」(http://fujioka-samuraijuku.jp)で被災地応援プロジェクトを立ち上げ、30日まで文房具の寄付を募集し、24日時点で300セットを用意。それらを持って同県を回り、握手会を行う。

 「子どもにとって、ヒーローはかけがえのない存在」が持論の藤岡が、被災した子どもたちを助けるために宮城県に赴く。既に「藤岡弘、の侍塾」の4、5月分の全売り上げを義援金として寄付し、「携帯電話を通せば、被災者へ直接メッセージを届けられる」という思いから、応援メッセージを無料配信していた。

 現地調査の結果、児童の学用品が不足していると知り寄付を呼びかけ始めた。さらに鉛筆削りも不足していると聞き、義援金から鉛筆削りを購入し文房具300セットを用意したほか、追加200セットも準備中。米1トンを福島県と宮城県に分けて送り、自らプロデュースする「藤岡、珈琲」から試作品として出来たばかりの、お湯を注げば飲めるドリップパック1000個も持ち込む。

 米ニューヨークのケーブルテレビ「ケーブルビジョン」内の教育番組「Nori

 vision」も、藤岡の熱い思いに賛同し、放送中に「かわいそうな日本の児童に文房具を」と呼びかけた。藤岡は「支援は長期になるので臨機応変に対応したい。復興に従事する自衛隊の激励もしたい」と力を込めた。