エベレスト登頂に挑んでいる登山家栗城史多(くりき・のぶかず)さん(29)に同行していた山岳カメラマン木野広明(きの・ひろあき)さん(48)が現地時間16日朝、カトマンズ市の病院で死亡したことが分かった。司法解剖して死因を調べる。栗城さんはブログで「『なぜ?』という疑問と、悲しみでいっぱいです」と記した。遠征は一時中止。今後、登頂を継続するかどうかは隊員らと相談して決めるという。
栗城さんと業務提携している吉本興業によると、木野さんは同15日午前、標高約5300メートルのベースキャンプから歩いて約20分の氷河エリアで倒れているのを、パトロール中のネパール政府関係職員が発見。鼻から出血し、すでに心肺停止状態で、病院に緊急搬送されたが意識は戻らなかった。当時、氷河エリアで景色などを撮影するため単独行動していたという。
栗城さんは07年までに世界の6大陸最高峰登頂を達成した。世界7大陸最高峰で残すエベレストの3度目のアタックのために今回、計5人で隊を結成して先月28日に日本を出発。山頂でのインターネット生中継を目指していた。早大山岳部出身の木野さんは、海外登山経験豊富で今回、撮影サポートのため今月12日から遅れて合流していた。
滑落した様子や高山病など肉体的異変はなかったといい、栗城さんは「ヒマラヤとたばこが好きで、昔ながらの『山男』でした。これから始まるところだった冒険の撮影をしてもらえないのが本当に残念です。ご冥福を心からお祈り申し上げます」と記した。




