今年8月に日本テレビを退社した西尾由佳理アナウンサー(34)が23日、都内でフリー初仕事を行った。TBS系特別番組「たましいの授業」(10月7日午後9時)でSMAP草なぎ剛(37)と司会を務めた。カメラの前で初めて涙をこぼしたり、TBSアナの名前を間違えたりで自己採点は「15点」と厳しかった。

 スタジオで草なぎから「独立後、初仕事で気合十分のアナウンサー西尾由佳理さんです」と紹介され、照れくさそうに「はい。よろしくお願いします!」。番組は東国原英夫、ベッキーら6人の芸能人が学校に出向いて人生のテーマを講義するバラエティー。西尾アナも千葉県の母校の小学校で「伝えること」について講義した。ロケでは緊張からか同行のTBS山本匠晃アナを「中村」と2度も言い間違えて赤面した。

 児童の「なぜフリーになったのですか」という質問に「アナウンサーとして、テレビに出る以外の仕事もやってみたかった」と率直に語った。授業では局アナ生活の悩みや3月の東日本大震災で「どんな言葉で伝えたらいいのか、力のなさを痛感した」と明かし、カメラの前で初めて涙をこぼした。

 収録後は「見慣れたスタッフさんがいなくてアウェーにも感じましたが、優しく迎えてくださってうれしかった」。フリー初仕事の点数は15点。今後について「ひとつひとつの仕事に真摯(しんし)に取り組むという、日テレで学んだことで勇気をもってやっていきたい」と笑顔で話した。