子役の芦田愛菜(7)と鈴木福(7)が今年のNHK紅白歌合戦に史上最年少で出場することが28日、分かった。これまでの最年少記録は、08年に初出場した大橋のぞみ(12)の当時9歳。翌09年に企画コーナー「こども紅白歌合戦」に加藤清史郎が8歳で出演したが、出場者としては、2人そろって大橋が持つ最年少記録を更新する。

 芦田と鈴木は今年、フジテレビ系人気連続ドラマ「マルモのおきて」に出演。ユニット「薫と友樹、たまにムック。」として、同ドラマの主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を5月にマキシシングルとして発売。同曲は約48万枚を売り上げる大ヒットとなった。

 NHK側もこの現象にすぐに反応した。今年の紅白は開始を例年より15分早い午後7時15分に繰り上げた。出演時間制限がかかる芦田と鈴木の出場を想定した上での対応だったとみられる。08年当時、大橋は子役ながらもMVP級の働きを見せた。「崖の上のポニョ」を藤巻直哉と2人で歌ったほか、何度もステージに登場。同様に芦田と鈴木は労働基準法で出演可能な午後8時までの45分間、フル回転するものとみられる。

 芦田と鈴木は7歳ながら、今年の芸能界を引っ張った。芦田は大河ドラマ「江」に出演。映画、ドラマ、CMとテレビで見ない日はないほど活躍した。ソロデビューもしており、デビュー曲「ステキな日曜日~Gyu

 Gyu

 グッデイ!~」も披露する可能性が高い。鈴木は現在、日本テレビ系連続ドラマ「妖怪人間ベム」にベロ役で出演。愛くるしさが評判を呼んでいる。

 紅白の出場者発表は一両日中に行われるが、芦田と鈴木はそろって記者会見に出席する予定という。