歌手松山千春(55)の自叙伝「足寄より」が、舞台化されることが29日、東京国際フォーラムで行われた全国ツアーの東京公演で発表された。千春役を一般公募するという。

 「足寄より」は、77年に「旅立ち」でデビューした千春が、79年に書き下ろした。当時23歳の千春が生い立ち、生き方、デビューするまでを描いた自伝的小説として70万部を超える大ベストセラーとなった。デビュー30周年の際には映画化やCDドラマ化された。

 舞台化は、来年のデビュー35周年を記念し、関係者は「現在進行形で現役で活躍中のアーティストの生きざまを舞台化するのは難しいが、新しいことにチャレンジしたかった」。舞台は、千春の生みの親である北海道のSTVラジオ竹田健二ディレクターとの出会いから、デビューまでのふれあい、絆、信頼、そして別れを描く。公演は来夏の予定。

 キャスティングは進行中で、千春役は一般公募する。「演技も弾き語りも出来る第2の松山千春」を求めているという。最終審査は公開ライブを行う予定だ。

 CDドラマは千春を塚本高史が、映画は大東俊介が好演した。CDドラマは5万枚とこの種のCDでは好セールス。映画も当初は単館上映だったが、最終的に興収10億円となった。

 ▼募集内容

 18歳から23歳までの健康的な男性で自薦の他、他薦も可。ギターの弾き語りが出来る男性。

 ▼応募方法

 履歴書に住所、氏名、年齢、連絡先、学歴、職歴、芸歴、趣味、特技、顔写真=上半身と全身の各2枚を添えること、自己PR、応募の動機などを明記。歌唱録音物(CD-Rなど)・課題曲は松山千春「旅立ち」、自由曲はオリジナルでも可、以上の2曲を収録。

 ▼締め切り

 12年1月25日(当日消印有効)。

 ▼送付先

 〒152・0035東京都目黒区自由が丘1の7の13クレオビル501号「旅立ち」舞台オーディション事務局。