松嶋菜々子(38)主演の日本テレビ系連続ドラマ「家政婦のミタ」(水曜午後10時)が、11月30日放送の第8話で29・6%の高視聴率を記録し、今年放送されたドラマの最高視聴率をマークしたことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。関西地区でも29・0%を記録した。最終回(21日放送)まで3話を残しており、今後の30%超えも確実な勢いだ。

 第8話では松嶋が演じる無表情で冷酷な家政婦、三田灯の過去が自らの口から明かされた。前話放送後から番組予告などで告知されていたためか、この日は放送開始時から視聴率は20%を超え、番組中盤の午後10時37分には31・5%の瞬間最高視聴率をマークした。

 今年放送されたドラマでは、4月期のTBS系「JIN-仁-」が最終回で26・1%、フジテレビ系「マルモのおきて」も最終回で23・9%を記録。「家政婦-」は11月23日放送の第7話で番組過去最高の23・5%をマーク。最終回を待たずに一気に6・1%を上積みした。話題作として注目を集めたことで、新たな視聴者を獲得したとみられる。ここ5年のドラマでは、木村拓哉主演「華麗なる一族」の30・4%が最高だった。

 大平太プロデューサーは「8話までは、あくまでもこのドラマの序章」といい、「ここからは、ミタの内面が阿須田家の家族によって癒やされていく人間ドラマ的な深みが増し、新たなステージに入っていきます」と説明する。7日放送の第9話では、壮絶な過去を告白して阿須田家を去ったミタが、阿須田家の隣家、皆川家で新たに働き始めるストーリーが15分拡大放送で描かれる。