フォークシンガー松山千春(56)の生きざまを描く舞台「旅立ち-足寄より-」で、千春役を選ぶ最終選考オーディションに“2世タレント”が残っていることが2月29日、分かった。3月3日に9人による最終選考が、千春ファンが審査員となって行われるが、演歌歌手鳥羽一郎の長男木村竜蔵(23)、俳優三浦友和と山口百恵さん夫妻の長男三浦祐太朗(27)、ロス・インディオスの初代女性ボーカル、故シルヴィアさんの長男中山貴大(20)が名を連ねている。

 昨年末から募集した“平成の松山千春”には、823人の応募があった。千春ばりのギターの弾き語りに、舞台演技のできる若手という、ハードルの高い選考基準だったが、反響は想像以上に大きかった。2世タレントからの応募も多く、関係者は「40人を超えていた。プロダクションやレコード会社からの問い合わせも多かった」と話す。選考は一般応募との差別はせず、最終的に3人の“2世”が残った。

 木村は現在はシンガー・ソングライターとして活動している。千春のファンとしても知られ、千春のコンサートに飛び入り出演したこともある。ミュージシャンの三浦は募集要項の「23歳まで」に外れるが「演奏能力が高く、捨てがたい」と、特例で2次審査を通過した。中山は学生だが、シルヴィアさんの後にボーカルとしてロスインディオスに参加し、芸能リポーターに転身した嵯峨聖子が「ミリオン歌手でもあった母の願いは息子にも音楽をやってほしい、でした」と推薦している。一般の通過者も多才で、関係者は「ハイレベルなオーディションになる」としている。

 舞台「旅立ち-足寄より-」はデビュー35周年企画で、千春が「旅立ち」でデビューする前後の青春群像を描いた自伝的小説「足寄より」(79年)が原作。7月3日から8月3日まで、東京・草月ホールで上演される。30周年の際にも同小説は映像化され、映画では大東俊介が、CDドラマでは塚本高史が千春役を演じた。