故若山富三郎さんの長男で俳優の若山騎一郎(47)と、故上原謙さんの次女で女優の仁美凌(31)が結婚することが15日、分かった。17日に都内の区役所に婚姻届を提出する。仁美が05年7月に若山の事務所「若山企画」に入り交際がスタート。交際7年、16歳の「年の差婚」になる。2人は取材に、日本の芸能史上に名を残した父に恥じない活躍と永遠の愛を誓った。

 若山は開口一番、「うれしいです…ただ初めての結婚ですけど」と笑いながら念押しした。2週間前、仁美の母で銀座でクラブを経営する雅美さんから「もう1人女がいるの?」と疑惑をかけられたという。塩谷瞬の二股交際が話題になり始めた時期に、雅美さんの店で耳打ちした客がおり、若山は「二股はかけてません」と否定したという。

 仁美は7年前に知人を介して若山企画入り。若山が「すごくきれい。付き合いたい」とアタックし、仁美も「芸に対して真面目」と慕い、交際がスタート。若山が関係者に金を使い込まれ、一時サイフに160円しかなくなるほど若山企画は傾いたが、経理を学んだ仁美が立て直しに尽力。食材がない中、小麦粉を練ってピザをつくるなど得意の料理で支えた。

 09年から同居をスタート。若山は「毎日チューするけど、破局になりそうなケンカもゴマンとした」と言うが、昨年10月にケンカして出て行った仁美を追った際、「ごめんなさい。幸せにします」とプロポーズ。その後、結婚のタイミングを計っていたが兄貴と慕う安岡力也さんと、父富三郎さんと親交が深かった長良グループ会長の長良じゅんさんの相次ぐ死を受け、「彼女だと紹介したおふたりへのケジメ」と婚姻届提出を決意したという。

 新婚旅行は仕事が落ち着いた8月に、披露宴は10月以降に行う予定。若山は「先代の足元にも及ばないけれど地に足を着けて芸事をやる。籍を入れたら墓前に報告に行きます」。仁美は「言っちゃいけないことを言ってもつながっていられる」と笑みを浮かべた。

 また、仁美の母雅美さんは、かつてスキャンダルで世間を騒がせた元タレントだが、若山は「お母さんにギャラを払って出てもらいたい」と、雅美さん出演のビデオ映画制作を計画している。今日16日には、都内で行われる舞台「旅立ち~足寄より~」(東京草月ホール、7月30日初日)記者会見に出席する。

 ◆若山騎一郎(わかやま・きいちろう)本名・藤原敏章。1964年(昭39)11月30日、東京都生まれ。87年に俳優デビュー。92年に「不器用に生きた男わが父若山富三郎」を出版。99年から座長公演を重ね、10年に舞台「銀幕愚連隊~若山富三郎物語~」に主演。

 ◆仁美凌(ひとみ・りょう)本名・大林芽英子。1980年(昭55)11月3日、東京都生まれ。上原さんが71歳の時に誕生し、02年に女優デビュー。05年に「父・上原謙への恋文」を出版。08年にミニアルバム「Unlimited

 Love」をリリース。