愛菜ちゃんはダンスも天才的だった。人気子役の芦田愛菜(7)が16日、東京・葛飾区のショッピングモール「アリオ亀有店」で新曲「ずっとずっとトモダチ」の発売記念イベントを行った。単独イベントでは「自己最多」の約2000人が集結。振り付けを担当した浜田Peco美和子さんは、その元気いっぱいのパフォーマンスを見ながら、芦田の覚えの早さ、ダンスセンスの高さなどを解説した。

 愛菜ちゃんのかわいさに集まった約2000人はメロメロだった。最高気温は27度だったが、観客が密集した会場はそれ以上の熱気。暑さで顔をしかめる人もいたが、愛菜ちゃんの「皆さん、暑くないですか~!」という気遣いの第一声で、会場は一気に和らぎ、大歓声に包まれた。

 新曲発売日のこの日、先着500人のハイタッチ券を求めるため、午前6時から並んだ親子もいた。子どもたちはみな、愛菜ちゃんに夢中。愛菜ちゃんが新曲の振り「指切りダンス」を「ぜひ、覚えて一緒に踊ってください!」と壇上でレクチャーし始めると、子どもたちは、両手の小指をクロスさせる振り付けを必死で覚えようとした。

 壇上でその振りも含めて元気いっぱいに踊った愛菜ちゃんに、大橋のぞみの「崖の上のポニョ」なども手掛けた子役振付師の第一人者、浜田さんも感心しきりだ。「すごいですよ。覚えが早い。細かく指示しなくても映像を見ただけですぐに把握するんですから」。事実、愛菜ちゃんは「頑張って」3日で振りをマスターしたという。浜田さんいわく、さらに高難度のダンスも踊れるセンスがあるというが、あえて余裕を持たせる振り付けをしているという。「表情が良いので、それを存分に出せるようにするためにです」。

 やはり浜田さんが担当した「マルモリ」も、覚えやすいダンスが好評で75万枚の大ヒットにつながった。昨年まで浜崎あゆみの振り付けも手がけた浜田さんは、実はプロ野球阪神タイガース元監督、故松木謙治郎さんの長女。そんな「踊りの先生」を味方に、愛菜ちゃんもこの曲を大ヒットさせたいと思っている。ステージを降り、「オリコンの1位を取りたい?」の問いに「はい。取りたいです」と即答。昨年は鈴木福と出場したNHK紅白歌合戦の単独出場にも意欲的だった。【三須一紀】