6月28日に腎盂(じんう)がんで亡くなったタレント小野ヤスシさん(享年72)の葬儀・告別式が3日、東京・青山葬儀所で営まれた。約500人が参列し、親友のタレント加藤茶(69)が弔辞を読んだ。

 加藤がザ・ドリフターズの門をたたいた62年、小野さんは既にメンバーだった。64年、小野さんが脱退した後も親交は続いたとし、遺影に向けて「あなたは本当の兄のようでした。寂しいだろうけど、いつかは俺も行くから。大好きだったマージャンをやりましょう」と話しかけた。続けて「でも、2人では(マージャンは)できないね。大丈夫、他にも行く人が待ってるからね」と言うと、クスリと笑った。葬儀では珍しい場面だが、小野さんの「盛大にやってくれ」の遺言通り、あえてブラックジョークも織りまぜた。

 長男泰輔さん(25)も、遺言を守った。「父の最後の言葉で『告別式でジョークでもいいから立派な父親だったと言ってくれ』と言われました。最後までオチをつけ笑わせてくれた父を誇りに思います」とあいさつした。出棺時も、小野さんの希望通りにエルビス・プレスリーの「Help

 Me

 Make

 It

 Through

 The

 Night」が流れた。

 ◆主な参列者

 おぼんこぼん、加藤茶、栗田貫一、小柳ルミ子、西郷輝彦、清水アキラ、ジャイアント吉田、中野浩一、野村将希、平尾昌晃、槙原寛己、水野雄仁、ミッキー・カーチス、元木大介、モト冬樹、渡辺篤史(敬称略)