ビートたけし(65)と石橋貴明(50)が、TBS系新番組「日曜ゴールデンで何やってんだテレビ」(21日スタート、日曜午後7時57分)で共演することが10日、分かった。都内の同局で行われた初収録が報道陣に公開され、会見も行われた。2人がアイデアを出し合い、実現したい企画を形にしていく異色番組。この日は会議室をイメージしたセットで番組タイトルを決めた。コーナー企画なども今後話し合って煮詰めていく。関西弁と関東弁でののしり合い、勝ち残ったら映画「アウトレイジ3」に出演できる「アウトレイジごっこ」「カツラ輪投げ」などが候補に挙がっている。

 2人が特番以外で、メーン出演者の立場で共演するのは初めて。たけしは「タレントを呼んでひな壇に乗せて時間をつぶすのはやめて、くだらないことをやろう」と番組のコンセプトを明かした後、石橋に賛辞を贈った。「関東のお笑いが押されていた時、とんねるずが立ちはだかってくれていた」。さらに「久々に東京の言葉でワーワーできて気持ち良い。楽しんでいこう」と続けた。

 石橋はたけしを「ON」に例えた。「王さん長嶋さんというような人と草野球の人が同じグラウンドに立っているようなもの。たけしさんに何が笑ってもらえるのか必死に考え、くだらない東京の笑いを作っていきたい」と大先輩に敬意を払いながら抱負を語った。

 放送枠はNHK大河ドラマと同時間帯。TBSは局全体で視聴率獲得に苦戦中だ。たけしは「ほとんど死んでいる。どんな名医にも治せないところなので、普通の視聴率にしたら名医と呼ばれる」とニヤリ。石橋も「来年の4月には40%を超える。そのためにこのクール頑張る」と野望を明かした。さらに大河ドラマ対策として「たまに時代劇をじっくり時間をかけて撮ろう」と仰天プランまで飛び出した。